光線力学的療法(PDT:photodynamic therapy)



光に反応する薬剤を体内に注射した後に、病変部にレーザーを照射する治療法です。弱いレーザーによって薬剤を活性化させ、網膜へのダメージを抑えながら、新生血管を退出させます。
継続的に行う治療法で、初回の治療実施後は3ヵ月後との検査を行います。検査の結果より、必要に応じて再度、光線力学的療法を実施します。PDT療法(光線力学療法についてはこちらをどうぞ。

*『光力学療法』『光線力学療法』と呼ばれる場合もあります。

< レーザー光凝固術>



新生血管をレーザー光で焼き固める治療法です。新生血管が中心窩にない場合の治療法として確立されていますが、正常な周囲の組織にもダメージを与えてしまう問題があります。新生血管が中心窩にある場合は殆ど実施されません。

<新生血管抜去術>




新生血管を外科的に取り去る方法です。
新生血管が中心窩にある場合にも実施されますが、中心窩を傷つけてしまう危険性もあります。

<経瞳孔温熱療法(TTT:transpupillary thermotherapy)>



弱いレーザーを新生血管に照射し、軽度の温度上昇により、新生血管の活動性を低下させます。

<黄斑移動術>




新生血管が中心窩にある場合に実施されます。中心窩の網膜を新生血管から離れた場所に移動させることにより、中心窩の働きを改善する方法です。複視(ものがふたつに見える)などの副作用があります。

<その他の治療法>

■内服薬
新生血管の出血防止のために止血薬、網膜や血管に栄養を与えるためにビタミン薬などを服用する場合があります。



<加齢黄斑変性症コンテンツ>


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